もう一人の自分に、出会ったことはありますか・・・?


もともと本は好きなんです。
僕の父が推理小説好きでしてね。
ま、推理小説に限らないんですが、貧乏ながらに本だけは大量にありまして、囲まれて育ったから、っていうのもあるのかな。
結構読書量は多かった方だと思います。
ただ最近はパチンコとかスロットとかに時間をとられることが多くてですね。
量自体はめっきり減ってしまっていたのですが。


東京に来て2ヵ月半。
電車通勤になったことを機に、読書量が増えました。
ま、相変わらず仕事やらパチンコやらスロットやらで忙しいので、電車の中以外だとあんまり読まないのですけれど。


さて、僕の読書方針はミステリーが主。
これも父親の影響かもしれませんね。
その中でも、僕の黒い心を反映してか、結構ドロドロしたのが好きなんです。
この辺は父とは違うところですけど。
ま、そのうちブログのネタが尽きたら読書感想文でも書こうかなあ、なんて思ってました。


最近のお気に入りは宮部みゆきさん。
随分前になりますが、何の気なしに手にとった「理由」が面白くて。


理由

理由


ストーリーとかトリック(というのはこの作品の場合相応しくないと思いますけど)に一気に引き込まれてしまいまして。
この作品のメッセージは「世の中にまともな家庭なんてない。」ということだと受け取りました。
そんな、ますます僕を結婚から遠ざけるようなドロドロ感とストーリー展開に、あっという間に宮部ワールドにハマってしまったのです。


で、今読んでるのは、「模倣犯」という作品。


模倣犯1 (新潮文庫)

模倣犯1 (新潮文庫)


文庫本で5冊にもわたる大作です。
まだ途中なんですが、これがまたドロドロしまくりでしてね。
壊れた人間とか、まともじゃない家庭、平和な家庭が崩壊していく様とか書かせたら、天下一品ですね。
これを毎日ワクワクしながら読み進めている、とても黒い自分がいます。


今、話がどんどん黒く深いところへ進んでいっています。
早く先が読みたい。これからどうなるのか。
今日も、黒いながらもワクワクした気分で読み進めていたのです。




昨日もそうでした。
大学から上野公園辺りまで、ブラブラと桜見物に出かけた帰りの電車の中で。


物語は、ちょうど中盤くらいだったでしょうか。
言ってみれば、メインの話の谷間といっていいくらいのところ。


ふと、ある文章に目がとまりました。
何もなければ、斜め読みしてあっさり流すような、そんな一文。







漢字一文字すら違わない僕の名前がありました。







えっと、神様・・・
いや、この場合は宮部さん、かな・・・




僕の黒さを見抜いた上での抜擢ですかね?