春が来れば思い出す・・・ その2


昨日母校の桜並木のことを書いていたら、なんだか無性に懐かしくなってしまいましてね。
今日ちょっと行ってみたのです。


いや〜キレイです。懐かしいですね。




ここで4年間過ごしたんだよなあ・・・なんてちょっとセンチな気分になりまして。
眺めているうちに大学時代のことを思い出してしまいました。
今日はそんな若かりし頃のお話です・・・


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入学式当日、今日と同じような桜並木の花吹雪の中、希望に胸を膨らませて初めて大学の門をくぐった日。
「これからどんな学生生活が待っているかわからないけど、いつか、この桜並木を誰かと幸せな気分で歩けるようになろう。」と。
そんな誓いを胸に抱きました。


さて、入学してから数日、どこの大学にもあると思いますが、サークルや団体の勧誘週間、みたいなのがありましてね。
大学入ってサークルとかで活動することって、一つの目標でもあり、楽しみじゃないですか。
特にやりたいことはなかったんですが、「どこに入ろう」「何をやろう」って、いろんなところを見てみようって思ってたんです。


で、どこのサークルも新入生を入れたいですから、片っ端から勧誘の声かけしますよね。
「へ〜、すごいなあ。活気があるなあ。」って、普通に歩くこともままならないメインストリートを、横目で見ながら歩いていたのです。


3往復くらいした頃でしょうか。
誰一人僕に声をかけてこないことに気づきました。


あの〜、僕特に入る所決めてませんよ〜。
どこでも話聞きますよ〜。
こう見えても新入生ですよぉ〜。


5往復くらいした頃、さすがに泣きそうになってきたので、興味がありそうなところに自分から話を聞きに行くことにしたのです。


中学時代、吹奏楽部に入っていたこともあり、オーケストラの所に行ってみました。
「あの〜、ちょっとお話を聞きたいんですが。」
「え?ああ。誰に連れてこられたの?」
「いえ・・・自分で興味があったので。」
「あ、そう。」
歓迎されてないことが一瞬でわかりました。
そこで軽く凹みましてね、「あ、やっぱいいです。」って早々に退散したのです。


しかしそうはいっても誰も知り合いがいない中で大学生活を送るわけだし、どこかには入りたいなあ、という気持ちに変わりはなくて。
もう一回回ってみようと立ち上がってみたのです。


もう何往復目だったか・・・テニスサークルが固まっているエリアに到達しまして。
テニスサークルという団体は、これは間違いなく自分には縁がない世界だと思ってましたからね。
早々に立ち去ろうとした時です。


一人の男と目が合いました。
気にせず立ち去ろうとした時、その男が僕を指さして隣の男に話している声が聞こえました。


「いいか。ああいうパッとしないヤツには声かけるなよ。」


・・・もう心が折れましてね。
その日は帰ることにしたのです。
心で泣きながら・・・
それ以来僕は「テニスサークル」という団体が大っ嫌いでしてね。
ホントに一生忘れねえからな、ラ○オール。


そんな中、帰ろうとした最後の最後に唯一声をかけてくれたのが、洋弓(アーチェリー)部でした。


結果4年間の青春時代をアーチェリーに費やしたわけですが。
そんなにマジメにやってたわけじゃないですけどね。
関東大会本選36位とかいうビミョーな成績がベストでしたし。
でも楽しかったなあ。
ここで一生の付き合いをしていくであろう同期の友人や先輩、後輩と出会えて。
実際今でも遊びに行ったり飲みに行ったり。


最初は確かに唯一声をかけてくれたから入っただけだったけど。
でも、今では洋弓部に入って、ホントによかったと思いあれ?最初の誓いはどこいった?