粟島旅行記〜後日談〜
職場の後輩との話。
地元出身の後輩Sちゃんとは少し前、「粟島に興味あるんだよね」といった話をしたことがあったんです。
で、彼女も何回か行ったことがあるっていうんで、いろいろ教えてもらっていたのです。
そんなことがあってからの、旅行から帰った翌日の出勤日。
職場にて後輩のSちゃんに話しかけました。
これでもか!のネタ話を携えてね。
「Sちゃん、昨日粟島に行ってきたんだけどさ。」
『粟島行ったんですか!?どうでした!?どうでした!?楽しめました!?』
『私が前に行った時はですね、釣りしてバーベキューしてキャンプして、夜は花火して。次の日は海水浴してサイクリングして、すっごい楽しかったんですよ!』
『あ、でも昨日ですか?ちょっと時期早いんじゃないですか?』
「うん。だからね。人っ子一人いなくてね。
サイクリングしてたら雨が降ってきてわっぱ煮食べようと思ったらなくて乗馬のできる牧場に行ったら休みでヤギと遊んで帰ってきた。」
『日帰りで?』
「うん。日帰りで」
『一人で?』
「うん。一人で。」
『ふふふ。あ、ごめんなさい、笑っちゃいけませんよね。』
いやいけなくないですここは笑い飛ばすのが正解です。
むしろ笑いにしてもらえないと体を張ったネタがすべてリアルに跳ね返ってきて辛いです。
この旅に足りなかった何か。
それがこの日ちょっとだけわかった気がしました。