粟島旅行記〜後編〜


粟島という島を知ったのは、1年ほど前だったでしょうか。




新潟駅前に、その名も「あわしま」という居酒屋さんがあります。
何の気なくふらっと入ったお店でしたが、いろいろと美味しかったのを覚えています。
それまで粟島の存在は知らなかったのですが、そのお店に行って初めて「そういう島があるんだ」っていうのを知ったのです。




そのお店で「わっぱ煮」という料理を知りました。
お椀の中に魚と味噌を入れて、お湯を注いで、赤くなるまで熱した石を入れて煮立たせる。
豪快な名物料理だそうです。

その時には残念ながら食べられなかったのですが。
粟島に行ったら是非とも食べてみたいと思っていたのです。




むしろ今回の旅一番の目的はこれ。
何なら昼間っからビールでもひっかけながら堪能しようと思っていました。









昼の12時10分。






営業しているお店が・・・ない・・・?




旅館や民宿が立ち並ぶ中に何軒かの食堂がありますが、どこも薄暗い。
まあ島を半周して観光客と1人たりともすれ違わない平日の昼間。
そんな日じゃ営業する必要もないですよね。
わっぱ煮はともかく、何か食べるもの、どこで調達しよう・・・。




と思ったら、1軒だけ営業しているお店がありました!
「営業中」の看板。
「名物わっぱ煮」のノボリ。
良かった!




・・・でも店の中、真っ暗だぞ。
大丈夫か?
でもここしか食事ができるところはなさそうだし・・・。
意を決して中へ。




何とか営業はしているようでした。
老夫婦二人でやっているお店のようです。
席に着くや否や
「わっぱ煮ください!」。
「え?今日は無理だよ」




・・・うすうすそうじゃないかなって思ってました。
客が来るかどうかすらわからない状態であんな手のかかりそうなものはできないでしょうね。
でもだったらあんなノボリ出しておかないでよ・・・。




仕方なく唯一できるという1,000円の「定食」を注文。
でもこれがもう・・・。
パサパサのご飯、味のしない味噌汁、白身の刺身7切れ程度、漬物、その辺でとってきたと思しき海藻の酢の物、フライドポテト(?)。
かきこむだけかきこんで早々に立ち去りました。
なんかコンビニでパンでも買いたい気分。
あるわけないけど。






もうテンションダダ下がりですよ。
それでも帰りのフェリーまでは時間あるし、とりあえずサイクリングを続行。
南側方面に向かってスタートしました。








体験乗馬とかできる牧場がありました。



火曜日はお休みでした。






ふと、とある声が聞こえてきました。
声のする方を見やってみると。



なぜか道端にヤギがつながれていました。






海水浴場がありました。



当然人っ子一人いませんでした。






キャンプ場がありました。



当然人っ子一人(略
(ちなみにこれ「バンガロー」だそうですどうみてもプレハb)






テニスコートがありました。



1ラリー終了ごとにボールが海へ飛び込んでいく新しい競技が楽しめそうです






午後出発から正味15分程度。
ある意味怒涛のように押し寄せてくる数々の衝撃の光景に言葉を失いまくりです。




結局心が折れて、その後10分くらいヤギと戯れてました。
人間よりヤギと触れ合った時間の方が長かった1日でした。







もう・・・帰ろう・・・。
帰る予定だった15:30の1便前に13:30発の船があったので。
それに乗って島を後にしました。




なんだろう。
なんかいろんなタイミングとかが合わなかったんでしょうね・・・。
うまくいかないこともあるでしょう。
それが今回だったということで。
何かが悪かったのでしょう。
何かが。




粟島旅行記〜後日談〜へ。







おまけ
電気ってどうしてるんだろう?って思ったら、発電所がありました。


島一周した中で一番豪華な建物は、

馬の厩舎でした。