ベースにまつわるエトセトラ


先日の日記にちらっと書いたとおり、最近ベース練習を始めてから昔のことを思い出したりします。
ちょっと語りたくなってしまったので、そんな私の昔話に少しの間お付き合いくださいませ。


あ、私の昔話というと、こんなことやらこんなことやら、はたまたこんなことまで、ロクな過去がないのですが、今回は中学時代の話。
それほど悲惨な話でもないので暖かい目で見てやってください。






もう20年も前の話になりますが。
中学時代の私。
成績は学年トップ、吹奏楽部に所属しながら足が速いという理由だけで陸上の大会には駆り出されて110mハードルと400mリレーに出たりとか、それはそれは充実した生活を送っていたのです。
それなりにモテたりもしたのです。
あの時の自分に、今伝えたい。


お前は20年後こうなる、と。






さて。
私の中学時代は空前のバンドブームでした。






同世代の方は当時を思い出していただきたいと思うのですが、当時のバンドブームと言えばとてつもないもので、世の中学生の半分くらいがバンドを組んでいたんじゃないかと思うのです。
別に「音楽が好き」とか「こういう音楽をやりたい」っていうんじゃなくても、ま、一種のファッションというか流行、まさに「ブーム」だったんでしょうね。






そんな中で元々音楽好きだった私は、必然の流れで同級生たちとバンドを組むことになりました。
きっかけは覚えてないのですが、仲間より一足先にギターを練習していたので、必然的に私の担当はギターでした。
一生懸命コードとか覚えてた気がします。




ただ、4人いれば四者四様のキャラがいるわけで。
当然「どうしても目立ちたい!」ってヤツもいたんですよね。
たまたまベース担当になったヤツがそういうキャラで、「何とかしてベースとギター替わってくれ」という話になったんです。
そこそこギターも練習してたしもったいないなあ、とも思ったんですが。
彼の押しに負けたというのもありますが、ベースにも多少魅力を感じてたので、結成後ほどなくベースに転向することになりました。






ただ、いざベースを弾いてみたら、これが面白いのなんの。
もちろんギターでぐいぐい引っ張っていくのも楽しかったんですが、縁の下の力持ちでありながら、いろんな方法で前に出ていくこともできるしっていうんで、すぐにベースの魅力にとりつかれました。
で、先日の日記にも書きましたとおり、ひたすら弾きまくってました。
最高で20時間くらい弾き続けてきたことがあったんじゃないかと思います。






ある日のこと。
ベースの練習をしてる時、あることに気付きまして。
たまたま夜中に弾いてた時、カーテンが開いてたんですよね。
ふと見ると窓ガラスに自分の姿が映ってたんですね。
窓に映る自分の姿を見ながら弾いてみたんですね。




「オレ、カッコイイ…。(* ̄▽ ̄*)」
(スミマセン。全力でツッこんでいただいて結構です。)






その日以来、窓に映る自分の姿を見ながら弾くのが日課になりました。
もう自己陶酔の世界ですよ。






多分当時の私には、窓から見える夜空に浮かぶ満天の星の下が、限りない可能性を秘めたステージに見えていたのでしょう。
(今、ここにいいことを言った人がいます。)






ちょっとした昔話でした。





で、何故こんなことを思い出したかと言いますとね・・・。


(つづく)