決意 〜それはふとした思いつきから始まった〜


今日、会社の人たちの飲み会に誘ってもらったのです。
同期のMくんおススメのお好み焼き屋(かなり良かった)で、それはそれは楽しい時間を過ごしたのです。
いつものように許容量を超えて飲まされたり、当然のようにオチてしまって写真を撮られたり。
勝手知ったる仲間達と、昔からまるで変わらない飲み会でした。


で、そこを出て、二次会でカラオケに行こうということになったのです。
ただ、その時間くらいになってきたらだんだん元気になってきましてね。
「帰った方がいいよ。」という周りの声も聞かず、無理やりついていったのです。


カラオケなんて久しぶりでしたけどね。
これまた楽しい時間を過ごしていたわけです。
時間になって店を出て時計を見てみると、結構いい時間。
多分ギリギリ帰れるか帰れないか、というくらいの。
「まあ行ける所まで行って、ダメならタクシーかネットカフェだな。」ということにして、とりあえず電車に乗ってみたのです。


その駅から我が家に帰るまでは2回乗り換える必要がありました。
電車に乗って間もなく、1回目の乗換駅に到着したところ・・・。
『本日の○○線の運行は、すべて終了しております。』とのアナウンスが。
「参ったなあ。」と思ったのですが、とりあえず乗っていた電車の行き先と終点は、方向的に我が家の方に向かっていましたので。
「まあできるだけ近づいてタクシーに乗れば、タクシー代も節約できるだろう。」くらいに思って、そのまま終点まで行ってみました。


そして終点に到着。
確か午前1時ちょっと前だったと思います。
その電車には、かなり多くの人が乗っていました。
まあ土曜の夜ですからね。
で、電車を降りてタクシー乗り場を探してみたのですが・・・。
そうですね、行列が100人以上はいたでしょうか。
「ここに並ぶのはツライなあ。」と。
迷いはしたんですが、「とりあえずちょっと駅から離れて、大きめの通りに出て流しをつかまえた方が早いだろう。」と思ったんですね。
で、これまた少しでもウチの方に近づこうと思い、大まかにウチへ向かう方角(南)へ歩き始めたのです。


ところが、行けども行けども大きめの通りにぶつからず。
だんだん人通りどころか車通りすらまばらになってきまして。
「参ったなあ。」と思いながらも、とりあえず歩かなければなりませんから。




が、そうこうしているうちに、ふと衝撃的なことを思いついてしまったのです。












・・・ウチまで歩けるんじゃね?












私は都内某区に住んでおりまして。
都内の中ではかなり大きい区なんですけどね。
で、降りた駅も同じ区内にありまして。
「同じ区内なんだから、歩けないことないよなあ。」なんて。
そして「ちょっと飲み食いも過ぎたし、いつもよりちょっと長めのウォーキングだと思えば、ダイエットにも効果あるだろう。」みたいな。
いや、酔った勢いってコワイですね。
今にして思うと、何を考えているんだと思います。
その区のほぼ端から端までですからね。
ただ、その時は正常な判断能力を失っていたとしかいえません。




時間はちょうど午前1時。
ここから私は間違った道(いろんな意味で)へ進んでいくこととなります。


(つづく)