なぜ今なのか

you-1-slot7772006-09-26



そんなこんなで「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」を見てたら夜が明けまして。
どしたもんかなあ、と考えたのですが、相当な時間引きこもっていたことだし、とりあえず外に出てみようと。
で・・・久々に行ってしまいました。
スロ。
ボロ負けでした。
早く引退したい。


と、失意のうちにとりあえず近所の商店街で弁当を買ってきて夕飯。
で、食べ終えて一息ついていたところ・・・急に鳴る電話。
「携帯鳴るのいつ以来だろ?」なんて苦笑しながら出てみると、近所にお住まいのN先輩。


「先輩、どしたんですか?こんな時間に?」
「いや、さあ、お前今ヒマ?」
「ええ、スロで激負けして帰ってきてメシ食ったとこですが(苦笑)。何か?」
「飲み行かね?」


あの・・・聞こえませんでした?
僕ね、「今」メシ食い終わったとこなんですけど。
なぜ夕方の6時30分になってそんな電話をかけてくるのですか?


「いや、あまりにもヒマだったから。」


・・・まあいいですけどね。
食うだけ食ったし飲み行くくらいご一緒しますよ。
で、どこへ?


「電車で45分くらいかかるとこなんだけどな。」


・・・それって今この時間に急に誘うシチュエーションじゃないでしょが。
何で今日急に?


「3年前に行ったことある店なんだけどさ。ずっと行きたいと思ってて行けてなかったから行こうかなあ、って思って。」


だーかーらー (⌒ ⌒;)
なぜそれが今なんですか(苦笑)。


・・・まあいいですよ。
僕もヒマですし。


と電車を乗り継いで1時間弱。
各駅停車しか停まらない、大して明かりも見えない降りたこともない駅で降りて、先輩の曖昧な記憶を頼りに辿り着いたそのお店。
駅前にぽつんとある、天ぷらがメインの小料理屋でした。


「いや〜。これで思い残すことねえや。」


あーそーですか。
お役に立てて何よりです。




店内はまだ空いており、大将とお母さん二人でやってる小さな店。
10人も入れば満席でしょうか。
やっぱ関西のお店ですね。
お母さんが人懐っこいくらい話しかけてくる。
まあこういうのもいいかな、と、しばし歓談。


で、当然「どこから来たの?どうして来たの?」って話になりまして。
先輩が「3年前に偶然立ち寄った時にとても美味しかったことを思い出して、今日電車に1時間弱揺られて、この店に来るためだけにここまで来たんですよ。」なんて話をしたら、お母さん、まあ大喜び。
そして驚いたことに、その話をした途端、大将もお母さんも「やっぱりあの時の方だと思ったんですよ。」と。
「あの時カウンターでしたよね。大きい荷物持って。」とか。
へ〜、覚えてるもんなんだ、ってビックリ。


そこから思いのほか話が弾んで。
気がつけば店内満席。
ちょうどいい時間にもなったことだし、と、おいとますることにしました。


店内満席で忙しい中、お母さんが店の外まで見送りに来てくれて。
「もうお顔覚えましたからね。また来てね。」と。
さっきのやり取りを思えば、本当に何年後に行っても覚えててくれそうだなあ。
生活の中でも仕事の中でもまず立ち寄ることのない街だけど、何年かして思い出したら行ってみよっかなあ。