「おー」って言ったじゃないですか・・・


昨日のことです。


毎年ウチの会社では、同郷出身者の集まりがありまして。
4年前くらいに一回だけ出席したことがありました。
現役はそれほど人数が多いわけではないのですが、退職された方とか関連する業界の方とかも参加するので、結構な人数になるのです。
初参加以来関東を離れていたこともあり、今回は久々にして2回目の出席となりました。


さて、この回ですが、毎年東京にいる若手の田中タロウくん(仮名)が幹事を務めてくれてまして。
彼以降、同郷出身者が入ってこないので仕方ないですが、幹事お疲れ様です。
で、彼が以前送ってくれたメールをプリントアウトして持って、いざ出発。
19:00から、東京駅近辺のお店でした。


で、ちょっと早めに到着しまして、お店の人に部屋を聞きました。
「19時から田中で予約入ってると思うんですが・・・。」
『田中様ですね・・・。えっと、下のお名前は・・・。本日田中様が御二組入っていまして。』
「田中タロウだと思うんですが。」
『あ、はい。田中タロウ様ですね。お待ちしておりました。15名様で個室をお取りしております。』
へー、15人も来るんだ。
ま、4年前もそのくらいだったかな、と。
あと、ウチの故郷出身者は同郷の集まりになると歌を歌う風習がありまして(これでどこかわかってしまいますね)、個室は必須なんです。


で、『こちらです。』と案内された部屋が・・・結構賑やかで。
宴もたけなわ、って感じでした。
やべ。時間間違えたかな。
先ほども書いたように、かなり上の方もいらっしゃる会。
遅刻か・・・しまったなあ。


しかしここはしっかり謝って、早く打ち解けなければ。


(ガラガラガラ(襖の開く音))


「失礼します!遅くなりまして申し訳ございませんでしたーっ!」


『おー。』


4年ぶりですから知っている人も少なくて、でも覚えていてくださる方がいたんだなあ、と。
で、早く打ち解けなければ、と、一番入り口近くの空いている席に座りました。


さて、ビールでも、とテーブルを見回した時・・・








『あの・・・違いますよね。』


「え?」


冷静に周囲を見回してみました。


テーブルの上の鍋が既に空っぽ。
もうそろそろシメようかという状態。
仮に1時間遅刻していたとしても、宴が進みすぎてます。


そして参加者の顔ぶれを見てみれば・・・
いかに知らない人が多かろうとはいえ、一人も知ってる人がいない。
もっと言えば、幹事の田中くんさえいない。




そう・・・
全く違う人たちの宴会に乗り込んでいたのです。




「す、すいませんでしたぁ!」とその席2回目の謝罪をしつつ、お店の人のところへ。


「あの・・・部屋違うみたいなんですが。」
『え?それは大変失礼いたしました・・・。もう一度ご確認させていただきますが、幹事様のお名前は「田中タロウ」様ですよね。』
「はい、そうですが。」
『あちらのお席で間違いないはずなんですが・・・では、もう一組の田中様のところでしょうか。ご案内いたします。』
行ってみたのですが、これは全く違うグループ。


結局お店の人とああでもない、こうでもない、と話をしてみたのですが、おそらくこの店ではないだろう、ということで店を出ました。


その後田中くんと連絡が取れたのですが、僕が印刷したメールより後に、店と時間が変わったという連絡をくれていたそうです。
完全な単純ミス・・・。




あれ?
でも・・・ということはですよ・・・


時間は違ったしキャンセルしたとはいえ、
全く同じ店に同姓同名の個室予約が入っていた
ということでしょうか。
ある意味、僕一人だけが奇跡に遭遇したようなものですね。
さすがオレ。
・・・でもこのヒキ、もっと他で生かそうね(泣)。


結局本当の店は近くではあったので、田中くんが迎えに来てくれたのですが。
30分早まっていたとのことで、結局遅刻。
でもま、普段お会いしない方たちと、貴重なお話ができ、楽しい時間を過ごすことができました。






・・・さて。



最初の店で「おー」って言った方々。








何が「おー」だったのですか?