ゴメンナサイ


先日の出来事。
会社帰りに電車を待っていたのです。
本を読みながら電車を待って、ほどなく来た電車に何気なく乗ろうとしたのです。


ドアが開いて、ほぼ本を読みながらの状態で歩を進めたところ・・・。
ドア付近の若いお姉さんたちから、殺気にも似たこの上なく冷たい視線を浴びているのに気付きまして。
最初のうちは何だかわからなかったのです。
「そんな睨まれるほど怪しいかな?」とか
「すれ違う時に手とか当たっちゃったりしたのかな?」とか
「チャック開いてるかな?」とか、心の中でいろんなことを考えていたのですが。




乗り込んで車両の真ん中あたりまで行った時に、その理由がわかりました。




女性専用車両




そう、最近の電車には「女性専用車両」というものがあります。
その名のとおり、「女性しか乗っちゃいけません」という車両。
いや、存在自体はもちろん知っていたのですよ。
でも、引っ越す前に使っていた路線では、朝の時間帯だけしかありませんでしたから。
今の路線では帰りの時間にもあったんですね。
お姉さん達が冷たい視線を浴びせてくるのもごもっともです。
なんかもう、
生まれてきてスミマセン。


恥ずかしいことこの上なくて、後から乗ろうとしてくる人たちをかき分けかき分け車外に飛び出ました。
もう必死。


でもですね・・・そんな僕と入れ替わりに、普通に涼しい顔して乗ってくる男性が何名かいたのですよ。


あの・・・ここ・・・女性専用・・・気付きませんか?
教えてあげた方がいいですか?
何より、
お姉さんたちの冷たい視線が気になりませんか?



その勇気というか根性というか、ある意味スゴイなあ、と思いながらも、
睨まれたりすることに喜びを感じる人たちなのではないかという結論に達しました(勝手に)。




そんなことがあって以来、どんな時間帯でも乗ろうとしている車両が「女性専用車両」かどうか、常に気を配るようにしているのです。




で、今日。


いつものように電車を待ち、ほどなく電車がホームに入ってきた時。
案の定女性専用車両の前に立っていたことに気付いたのです。



ふっふっふっ。
同じ間違いを2度は繰り返さねえぜ。
スマートに踵を返し、隣の車両の最後尾に並びなおして乗り込みました。


・・・なんですが。
それにしても女性専用車両に乗り込んでいく男性の数が多い。
いくらなんでも、こんなに睨まれたりして喜ぶ男性がいるとは思えない。
気になって、窓ガラスに貼ってある「女性専用車両」の張り紙を眺めてみたのです。

女性専用車両
朝9時まで、○○駅始発の下り方面先頭車両、および××駅始発の上り方面の☆☆路線区間(途中△△駅〜■■駅区間を除く)の第2車両は17時以降、女性専用となります。


・・・




ややこしいわぁっ!(ノ-_-)ノ ~┻┻(←最近お気に入り)




あまりにもややこしすぎて、文章を最初から最後まで3回くらい読み返して、やっと理解できました。
要するに、今の時間帯のこの区間は、女性専用車両はなかったわけです。
ですから、普通に隣の車両に乗り込んで行った男性陣は、別にMだからというわけではなかったんですね。
よかったよかった。




で。




その・・・自分が読んでいた貼紙というのがですね。
何て言ったらいいのかな・・・。
車両と車両の間にある中扉に貼ってあるヤツだったんですね。
その貼紙をですね、最初から最後まで3回くらい読み返していたわけですよ。
3回くらいね・・・。
読んでいる間は、その文章を読解しようと夢中だったんですが。
それだけ読んでればですね、当然相当の時間その貼紙を眺めていたことになるわけです。
その貼紙を眺めていたということはですね・・・隣の車両にずーっと目を向けていたことになるわけです。




ガラス越しに、
隣の車両の女性にすっごい睨まれましてね。




あ、いや、その・・・そうじゃなくてですね。
僕はただ貼紙を読んでいただけでして・・・。
ですからね・・・その・・・うん、








生きててゴメンナサイ。